今回は Track 9 と 10 をクリアしました。(^.^
ところで、英語の勉強をし始めてだいぶ経ちますが、勉強しないといけない言語が英語でまだ良かったなと思います。(;´∀`)
もし、勉強しないといけない言語が日本語だったら、片言の日本語であればすぐに使えるとは思いますが、使いこなすのはかなり大変なんじゃないかと思うからです。
例えば、『 お 』 と 『 ご 』 の使い分け。
『 お 』 と 『 ご 』 程度のことでも、やたらと大変なことになってしまいます。(´-ω-`)
人
- ほぼ嫌がらせに近い複雑さ
- 『 お 』 と 『 ご 』 が混在
- TPOによっても、使われる『 お 』 と 『 ご 』 『おもごもなし』などが異なる
【お婆さん、お父さん、お姉さん】
→ 目上の方を丁寧に言う
【お嬢さん・お坊ちゃん】
→ 若い女性・幼い子どもを丁寧に言う
(幼い女性はお嬢ちゃん)
→ 通常、嬢だけでは使わない
→ お坊ちゃんの場合は、何故か 『 坊や 』 になる
(おぼっちゃんなのに 『 坊(ぼう)ちゃん 』 と書くのも謎)
【お相手・お身内】
→ 相手・身内を丁寧に言う
【お付き合い】
→ 付き合いを丁寧に言う
【ご親族・ご家族】
→ 親族・家族を丁寧に言う
【ご主人】
→ 相手の夫に対してのみ、『 ご 』 をつける
→ 自分の夫には 『 ご 』 はつけない
→ 何故か奥さんには 『 お 』 や 『 ご 』 はつけない
(奥様、奥さんなど)
【御三家】
→ 通常、三家と言う言い方はしない
【お手・お体・お膝・お腹・お目目・お口・お鼻】
→ 体の部位でも、『 お 』 がつくものとつかないものがある
→ 『 ご 』 はつかない
→ 内臓系は全部つかない
家
【ご自宅・ご実家・ご在宅】
→ 『 お 』 ではなく 『 ご 』
【お家・御宅】
→ 『 おいえ 』 ではなく、何故か 『 おうち 』
服
【お洋服・お靴・お靴下】
→ お服、お和服、お呉服、お帯はなし
→ 何故か 『 ご 』 はつかない
食べ物
人の場合と同様に、ほぼ嫌がらせに近い複雑さ。
『 お 』 と 『 ご 』 が混在し、TPOによっても『 お 』 と 『 ご 』 『 おもごもなし 』などが異なる。
【ご飯(ごはん)・お米・お赤飯】
→ 『 お 』 がなくても通じる
飯(めし)・米(こめ)・赤飯(せきはん)
【ご馳走】
→ 馳走
(ちそう・時代劇では言うこともあるが、現代ではほとんど使われない)
【お芋・お葱・お茄子・おミカン】
→ 芋・蕎麦・葱・茄子・ミカン
『おきのこ』や『お人参』や『おほうれん草』などはない
【お魚】
→ お魚はあるが、お鯖、おサンマ、おマグロ、お赤身、お貝などはない
【菓子】
→ お菓子・お煎餅・お干菓子・お茶菓子・茶請けには『お』がつく
→ お和菓子・お洋菓子はない
【お茶・お抹茶・お煎茶】
→ おコーヒーはなし、お紅茶はいう人もいる
【お皿・お碗・お箸】
→ 『 お 』 はつくけど、『 ご 』 はつかない
(ゴキブリのことを、昔は 『 御器被り 』 と言ったが、昔は 『 ご 』 がつくこともあったらしい)
【平皿・銘々皿・受け皿・小鉢】
→ 『 お 』 や 『 ご 』 はつけない
【お鍋】
→ フライパン・雪平鍋・大鍋などの鍋の種類には『お』をつけない
丁寧語ではないもの
この他、丁寧語ではないのにおやごが単語(名詞)のトップにつくものがあります。
おかず
弟(おとうと)
呉服(ごふく)
おむつ
動詞で 『 お 』 や 『 ご 』 がつくもの
複雑で、丁寧語でないと意味が通じないものもあります。
これらの使い分けを全部覚えないといけないので、全部自然に言えるように訓練しようとすれば軽く死ねるような気がします。
(英語は実に楽であるのだなあ。。。ε-(´∀` ))
【お休みになる・お休み下さい】
→ 丁寧でない場合は、『休む』『休んで』
【お召し上がりになる・お召し上がり下さい】
→ 上から目線の時は、『お食べ』『お飲み』でもOK
→ 親しい場合には『召し上がれ』と言える
(何故か『お召し上がれ』とは言わない)
【ご覧になる・ご覧下さい】
→ 覧だけでは使わない。
→ 丁寧でない場合は、『見た』『見て』
【お越しになる・お越しください】
→ 丁寧でない場合、『越し』は使わない
→ 丁寧でない場合は『来る』『来て』
【お聞きする・お聞きになる・お聞き下さい】
→ 丁寧でない場合は『聞く』『聞いた』『聞いて』。
おやごだけでこんな有様ですので、本格的に尊敬語・謙譲語を覚えつつ、さらに単語によって読み方の異なる漢字(雲(くも)と積乱雲(うん)など、音読みと訓読みから生じる読み分け)などを使いこなそうとすると、何年かかるのやら状態になるではないかと思います。( ̄^ ̄;)
こうやって考えると、日本語と言うのは実に敷居の高い言語なのだなあと思います。
(日本語を覚える勢いで英語を覚えたら、英語マスターになれるかも?!)